第123話

「あら?カインさん、リースさん?どうしたの?」


レミさんは驚きながらも、家に招き入れてくれた。


「リースが、具合が悪いらしい。でも、城の医務室には行きたくないって“ごね”て………………。」


カインはオレを下ろすと、説明した。


「えっと………………レミさん。ちょっと事情があって………………レミさんの所で休ませて下さい………………うぅっ。」


オレは、お腹を抱えてしゃがみ込む。


「分かったわ。今夜は家に泊まってもらうから、コージーやヒューイさん達に伝えてくれる?」


「分かりました。伝えておきます。それじゃぁ、俺は戻ります。リースのこと、よろしくお願いします。」


ペコリと頭を下げるカイン。


「えぇ、任せて。」


「ありがとう………………カイン。」


「ふんっ。コージーやお前がいない間は、他の連中をまとめといてやるよ。じゃぁな。」


そう言うと、カインはコージーさんの家から出ていった。

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