第67話

あいさつが終わった時、ヒューイが訓練場にやってきた。


「リースさん。町で一緒にご飯を食べようぜ!」


20才くらいの黒髪の目つきの鋭い兵士が、オレに声をかけてきた。


172、3センチの………………確か、ブラドと呼ばれてた人。


「仕事上がりの何人かで町の酒場に行くけど、リースさんも行かないか?いろいろ話を聞きたいしね。」


もう一人、20才前後の茶髪の兵士が声をかけてきた。


ブラドと同じくらいの背丈の………………ロディ…………だったかな?


「うん。ヒューイに聞いてくる。」


オレはそう答えると、ヒューイのもとに行った。


「ん~~。俺とファリスはフィリップ王子に呼ばれてる。一緒に行けないからな~。」


ヒューイは難しい顔をする。


「じゃぁ、俺が付いていこう。リースの面倒は俺が見るよ。」


コージーさんがそう言うと、


「分かった。コージーさんが一緒なら………………。そうそう、リースは旅をしている間は男ということになってるから、よろしくお願いします。」


ヒューイは、小さな声でコージーさんにだけ聞こえるように言った。


「分かった。」


「じゃぁ、コージーさん、行こうよ!」


そうして、私服に着替えた仕事上がりの兵士数人と、コージーさん、オレで食べに行くことになった。

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