第38話

コージー「その頃の門下生は10代の男ばかりで、結婚している男も、俺と先生しかいなくて………………さすがの先生も、どう手を出していいか困ってた。先生には、お子さんがいないからな。」


リース「みんながパニックになってる時に、ちょうど近くの村の30代の女の人が来てくれたんだ~。たまに家事を手伝いに来てくれる人で、本当に助かったよ。オレ………………何も知らなくて……………………。」


恥ずかしそうに笑う、リース。


コージー「今だから笑って話せるけど、あの時のリースは、


『え~~ん、え~~ん。やだよ~~、あたし死んじゃうよ~~!』


って、取り乱して……………………たいへんだった。」


ため息混じりの、コージーさん。


確かに、リースは何も知らなかったからな………………男とか、女とか。

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