第36話

コージー「しばらく一緒に生活をする中で、リースもだいぶ落ち着いたみたいでした。」


リース「うん。先生も皆も、優しくしてくれたから………………。」


コージー「リースが普通に他の人とも接することが出来るようになった時、ヒューイ君が一人で旅立った。」


フィリップ「そこが分からないな。ヒューイ君、なぜ、一度リースさんと別れたんだい?」


ヒューイ「詳しい話はできないけれど、俺にもやらなければいけないことができたからです。」


フィリップ「やらなければいけないこと?」


ヒューイ「はい。俺自身のケジメをつけるために。」


コージー「確かに………………出ていく頃のヒューイ君は、何かを決意した感じだったな。」


ヒューイ「リースを見ていたら、今の自分のままではダメだと思ったんです。」


フィリップ「それで、ケジメはついたのかい?」


ヒューイ「はい。」


コージー「そうか……………………。」


そう言うと、コージーさんは優しく微笑んだ。

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