第35話

フィリップ「どうした?」


コージー「いえ、あの時の二人が可愛くて………………。」


ヒューイ「可愛い?俺も?」


コージー「あぁ。危なっかしくもあったけれど、何をするにも一緒の二人が可愛くもあったよ。」


フィリップ「何をするにも?」


コージー「はい。ご飯を食べるのも、お風呂に入るのも、寝るのも同じ布団で。ふふっ。」


ヒューイ「あれは………………リースが一人になるのが怖いって泣くから………………。」


コージー「そうだな。リースは、ヒューイ君から全く離れようとしなかったからな。リースに何か話したくても、ヒューイ君を通さないと話もできないほどだったよ。」


フィリップ「ふふっ。その頃から、仲むつまじかったのかい?」


コージー「はい。ふふふっ。」


二人が笑うと、リースは恥ずかしそうにした。

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