｢そして………………君がリースさんなんだね。｣

オレをじっと見ながら、フィリップ王子。

｢うん。お久しぶりです。｣

オレが笑うと、

｢ふふっ。確かに………………聞いていなかったら、分からなかったな～。｣

と、フィリップ王子が笑った。

｢フィリップ王子。旅をしている時は、リースは男ということになっているので………………。｣

ヒューイはフィリップ王子に近付くと、周りの兵士に聞こえないように、耳打ちした。

｢あぁ、分かっているよ。さぁ、簡単に城の中を案内しよう。付いてきてくれ。｣

そうして、フィリップ王子自ら、オレ達３人を案内してくれた。

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