第11話

「大丈夫だからな。俺が治してあげるから、じっとしてるんだぞ?」


「うん。ヒューイ様!」


ヒューイが微笑みながら言うと、女の子は元気よく答えた。


そして、ヒューイが女の子の頬に触れると、ヒューイの手が白い淡い光で包まれる。


すると、女の子の頬の傷が少しずつ治っていく。


10分くらいたつと、全く何の痕も残らなかった。


「ふぅ………………。きれいに治ったぞ。よかったな。」


ヒューイが女の子の頭を撫でながら言うと、


「ありがとう、ヒューイ様!チュッ。」


女の子は、ヒューイの頬にキスをした。


「じゃぁな。」


そう言うと、ヒューイは立ち上がり、北のエリアに向かって歩き出した。


その後に続く、オレとファリス。

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