第3話
今は俺の親友のエドワードがいるアーク国を出て、リースの故郷へ向かっている。
その途中にある、フィリップ王子のいる国に立ち寄る予定だ。
「ねぇ、ヒューイ?」
歩きながら、リースが声をかけてきた。
「何だ?リース。」
俺が聞くと、リースは難しい顔をして言った。
「一緒に旅を始める時に、命を狙われてるって言ってたけど、アーク国でサイレントに狙われただけじゃない?」
「あぁ…………そのことか。たぶん、ファリスが追っ払ってるからだ。」
俺がそう言うと、リースは驚いた顔をした。
「………………えっ?」
「………………気付いてたんですね。」
ファリスが俺の方を向く。
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