第4話

「あぁ。ファリスが俺の後をつけだしてから、そういう奴らがいなくなった。そうなんだろ?」


ファリスの方を向いて聞くと、ファリスは頷いた。


「はい。………………一緒に旅ができるとは思っていなかったので、少しでも役に立てればと…………勝手をして、すみません。」


「いや、助かったよ。いちいち相手にするのは、面倒だからな。」


「ま、まさか…………殺してないよね?」


俺とファリスのやり取りを聞いて、リースが恐る恐る聞いた。


「ふふっ。殺してないよ。」


ファリスが笑って答えると、


「よかった。」


リースは笑顔でそう言った。

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