第4話  勝手すぎる

和歌が「あれ?圭祐は?」と周りを見渡していた。

なぎさの家に着いて行く圭祐。

なぎさの家には、名札が付いていて如月と書いて有った。

なぎさの家の前に、文雄が居た。

圭祐に文雄が「おい、あんた誰?」と声を掛けられて、圭祐が「え。僕は、圭祐と言います。此処に居るのは・・・えっと」と慌てる様子を見せた。

文雄が「なぎさの彼氏か?」と圭祐に尋ねて来た。

圭祐が「いえ、そう言うんじゃなくてですね?僕は、なぎささんの知り合いの同級生です」と話し掛けた。

なぎさが「お父さん。外で何をやって居るのかな?」と外を見渡していた。

なぎさの母親の優希が「お父さんなら、ゴルフクラブを持って外でゴルフの練習でもしているのかもしれないわ」と笑顔で答えた。

なぎさが外に行って「お父さん。今からご飯だって」と呼びに行くと、圭祐が「やぁ。たまたま此処の家の前を通りかかってさ、来ちゃったよ」と手を上げて答えた。

なぎさが「一体何をしに来たの?」と圭祐に返事を返した。

圭祐は「あはは、何だったろうな?」と苦笑いを浮かべていた。

優希が「あら、圭祐君。こんにちは。折角だから一緒にご飯でもどう?」と圭祐に声を掛けた。

圭祐が「良いですね。じゃ、お言葉に甘えて」と会釈をしてなぎさの家の中に入って行った。

圭祐が「お邪魔します。この家はとても綺麗な作りですね?僕の家はアパートで古い建物なんです」と羨ましそうに見ていた。

優希が「あら、そうなの?此処は私の旦那の友人が大工さんをしていて、この家を建てて下さったの」と嬉しそうに返事をした。

なぎさが和歌の携帯に電話をかけて「今ね?私の家に来て居るみたいなんだけど、どうも、私の家の前を通りかかったみたいで遊びに来ているの」と和歌に伝えた。

和歌が「あ~、私のお兄ちゃん、自由人だからきっと暇だからなぎさの後をついて遊びに来たのね?」と笑って話をして居た。

和歌が「分かった。後で迎えに行くわ」と話をして電話を切った。

なぎさが「全く、自由人だな。勝手に家でご飯を食べる何て、おかしいと思わない?」と優希に声を掛けた。

優希が「良いじゃない。たまには友達に遊びに来て貰った方が、家の方は大歓迎よ。それにこの家で生活していても話が飛び交う事も無いから助かるわ」と圭祐を見て楽しそうにしていた。

文雄は「いやー、圭祐君に来て貰って、こんなに楽しい事は無いな」と圭祐と話をして居て涙が出る程笑っていた。

優希が「いっそのこと、この家でなぎさと一緒になって暮らしたらいいのにね」と笑っていた。

なぎさが「嫌よ。何でこんな奴と一緒に暮らさなきゃならないのよ」と断固反対した。

文雄は「そうか。じゃ、仕方ないな」となぎさを見て残念そうにしていた。

玄関からチャイムが鳴って、和歌が「今、お兄ちゃん来て居るんだよね?迎えに来ました。お兄ちゃん居るんでしょう?」となぎさに尋ねると、なぎさが「圭祐。今、妹の和歌ちゃんが迎えに来て居るけど、帰らないの?」と圭祐に聞き返した。

圭祐が「分かった。今帰るよ」と和歌が来て、玄関まで歩いて行った。

文雄が「また来てな。いつでも歓迎するよ」と圭祐に返事を返した。

圭祐は「手厚い対応、丁寧な歓迎をして下さり、ありがとうございました。また何時か来ます」と文雄にお辞儀をして帰って行った。

優希が「あの子良い子ね?本当に、あんな子いないわよ。なぎさには勿体ないくらいだわ」と目を輝かせていた。

圭祐が「はあー、折角楽しかったのに、何だかつまらなくなっちゃったな」と下を向いてガッカリしていた。

和歌が「お兄ちゃん、勝手すぎだよ。なぎさの家は、なぎさの家なんだから勝手に入っちゃだめよ」と念を押された。

圭祐が「でもさ?なぎさの親には好印象だっただろう?また、行きたいなって思ったのに」と子供の様に駄々を捏ねた。

和歌が「お兄ちゃん。あれは世の中で言うお世辞だよ?あんまり毎日言ったら煙たがられるわよ」と圭祐に注意を促した。

圭祐が「へいへい、分かりましたよ」と和歌の注意は上の空で、スタスタとボロイアパートの家に入って行った。


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