第91話

「また私は……」


高校生活最後の日、秋と今日まで会うことのなかったきっかけがフラッシュバックしかけて、私は頭を横に振った。


再会できて嬉しい。


その分複雑な気持ちの方が大きかった。


ボールペンのノック部分を無駄にカチカチと鳴らした。


あの時のこと忘れていて欲しい。


渦巻く気持ちを振り払うように、私はまたペンを走らせた。

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