「秋は今何してるの？」

公園からだいぶ離れて、私と秋はゆっくり歩いていた。

秋と二人で歩いてること自体、不思議でならない。

「父親の組にいるよ」

「あ、じゃあ継いだの？」

「正確には継ぐための準備ってところかな」

「へぇ〜すごいね秋」

高校の頃より背が高くなっている。

金髪だった髪は黒くなって、少し伸びている。

「ちゅうはお弁当屋さん？」

「何で知ってるの？」

「四季と雪那が来たでしょ」

四季と雪那……あぁ、あのお二人か。

顔を合わせればコントのような喧嘩を繰り広げていたのを思い出し、クスリと笑う。

「秋の組の人達だったんだね」

「そうだよ。うるさくなかった？」

「全然！あ、もうここでいいよ」

ここの角を曲がればお店に着く。

そのまま美憂を迎えに行く前に一旦帰っても良かったが、片付けの手伝いくらいは出来るだろう。

明日香さんは仕入れ先とやり取りがあるって言っていたし。

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