第57話
ここのお弁当屋さんは少し変わっている。
ご飯は玄米や白米、雑穀米と選べられ、おかずも何十種類とある中で好きなものを選べられる。
いわば、バイキング形式で販売している。
もちろん、普通にお弁当やサンドイッチも売ってある。
カウンター越しに二人を見ると、また雪那さんは青筋を浮かべて四季さんに怒っていた。
四季さんは何とも思ってなさそう。
「なんだか賑やかねぇ。久しぶりだわ〜、こんなに明るいのは」
微笑ましいわ〜と、お弁当が2個、3個と出来上がっていく。
「私一人でやってたし、お客さんも限られてたからね。詩由ちゃんが来てくれて毎日楽しいわ」
「私もです」
「うふっ、何だか照れちゃうわね。よし!出来た」
お弁当が9つも出来てしまった。
明日香さんと私はまた顔を見合わせ、声を上げて笑った。
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