第46話
「大変申し訳ありませんでした」
朝一の社内、私は課長に頭を下げている。
「若葉さん、最近のあなたの行動は目に余る。有給はまだいいでしょう。だが、許可無く早退、挙げ句の果てに、突然の三日間の休み希望。一体どういうことだね」
後ろはコソコソと聞き耳を立て、何かを言い合う社員達がいた。
もちろん、私によく仕事を押し付け、根も葉もない噂を立てるあの三人も。
あの居酒屋に行った日、その日の真夜中に美憂は突然の高熱が出てしまった。
ミルクもたっぷり飲んで、普段より機嫌が良かったから余計に焦った。
夜間に診てくれる病院に行き、そのまま入院となった。
本当は一週間ほど休みを貰いたかったが、そうも言ってられない。
お医者さんや看護師さんから受けた説明の下、急いで入院の準備をした。
病院にいてまだ安心とはいえ、気が気ではなかった。
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