第33話

診察が終わり家に戻ったは良いものの、鳴り止まない会社からの電話に私は謝り倒した。


それはもう誠心誠意、電話越しに頭を下げ続けた。


「本当に申し訳ありません。今日の分は、退社時刻までにデータを送ります」


一つ片付いた書類を横に置いて、電話を切った。


寝不足と疲労で頭を抱えた。


診察の結果、心配するほどの事ではないということだった。


ただ上田さんの言っていた通り、体温調節が上手くできず、体温の波があるから様子を見て下さいと言われた。


「あと一時間……間に合うかな」


午後の診察ともあって、かなり混んでいた。


病院についてから診察が終わるまで、三時間は過ぎていた。


窓から差し込む日も傾きかけ、とにかく青白く光る画面と向き合った。

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