第25話
「若葉君」
「はい、はい。少々お待ち頂いてもよろしいでしょうか。……部長、どうされましたか?」
送話口を手で抑えて、後ろに立つ上司を見上げた。
若くして部長まで登り詰めた、社内では少し有名な人だ。
「その電話が終わり次第、ちょっといいかな」
「はい、分かりました。……お待たせ致しました、それで企画の進行状況ですが」
なんだろうか。
呼び出されること自体初めてで、緊張する。
ダメだ。今はこっちに集中しないと。
パソコンとスマホでのやり取りが多く、目の疲労が激しい。
本日何度目か分からない目薬をさして、またキーボードを叩いた。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます