飽き秋

逆井英治

飽き秋

シラミとヒガミがひらひら舞った。 

頭に咲いたお花たち、紡いだ花壇は荒廃寸前。

まるで手のひらが受粉したように空に近づく紅葉感。

いやはや困惑、鋭い空気に逆立つ鱗粉。

老いを追いかけ何度目の飽き。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

飽き秋 逆井英治 @eijisakai_

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る