第21話
「やめろォォォォォ…」
叫んだ、ニンゲンに届かぬ声で叫んだ。
まん中に体当たりで突進したが、
ワタシの身体はニンゲンを通過した…
これはやはり現実ではなく、
止めたくても、止められないのか…
森の入り口を見つめている。
ワタシハそれらを立ち尽くし、見ることしかできず、
涙を流すしかなかった…。
絶望という魔の荒廃地を、ワタシハこれ以上味わいたくなかった。
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