第16話
逃げ惑う動物や鳥の群れ、音を立てながら姿を変えていく花々や樹々、言葉ではあらわすことのできないオソロシイ光景は、ワタシの感情を飲み込みかけた。
火の海の向こう、
向こう、
離れた場所から何やら不穏な気配がする。
何者かと目をこらしジーッと見ていると、数体、火の海の向こう側にいる。
おそらく、火を放ち、この山の命を喰らおうとしている正体だろう。
『にくい、ニクイ、憎い、憎いィィィ・・・・』
『ニンゲン共めえ、ニンゲンが憎い!』
その正体は、ニンゲン。
ニンゲンと言っても種類がある。
超強欲、そして正の感情のない、血の通わない中身が屍と化した者だ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます