第15話
その家らしき物は
ああ、これは、神の家だ。
そうに違いない。山ノ神様が棲まうところだ。
『思い出したか。』
『どこへ居るのですか⁉︎』
ワタシはそう答えた。
声は山ノ神の家から聞こえた。
だが姿は見えない。
『わたしはかつて、その
ワタシは、
どこからともなく風が吹く。生暖かな違和感があった。
『わたしは樹々の生い茂ったその山を守る神として何百年、いや、それ以上の長い時間をそこで見てきた。』
ワタシは今、それら見て、聞いて、そして山の生命力をじっくりと味わっている。
『だがあの日…この山の全てが変わってしまった。』
その瞬間、
ワタシの目の前が、赤々とした火の海へと変わった。
オソロシイ、
なんと恐ろしいのだ。
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