第14話

寒い、身震いしだす感覚があった。


なんだ次は…



目の前に広がっていたのは漆黒の闇。


どこかの森の奥地のようだった。


「ん゛ッ?い、痛い!」


痛みを感じる方に目をやると、ヒヅメ⁇


ワタシの足に鹿のようなヒヅメがついている。


どうやら、後ろ足を負傷しているようだ。



先ほどから、ワタシはニンゲンの男になってみたり、赤児になったりと、おかしな夢を見せられている。


三度目は山に棲む野生動物らしいが、ニンゲンよりは感覚的に違和感がない。


どうせ夢の中だ、


痛みをこらえ、森の中を見渡してみる。


後ろ足を軽くひきずりながら、茂みをかき分けた。


少し歩くと、拓けた場所に出た。


あれは?


何か、小さな家の様な物が見えた。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る