6
ワタシハ、手の内にある自らのタマシイを
差し出すか、
もう一度、飲み込むか迷い始めた。
おそらく、ワタシの決断力の無さに、
飽き飽きしているのだろう。
この世界じゃ、己のタマシイを差し出す者はさほどめずらしくない。
噂によれば、集まったタマシイは、
高炉のような物の中で溶かされ、
新たなタマシイとして、人間界で再利用されるとか。
おっと、これはニンゲン達に知られちゃならないな…。
見兼ねた
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