第3話

差し出したタマシイは、ニガイ風味が漂っていた。


どうやら、苦しみもがいたあかしらしい。



取り出す際、あまりの傷みに、幾許いくばくか、

熟睡きぜつしていたようだ。


ワタシハ、傷みに、弱かったのか。


ふと、己のことながら、気の毒に思い始めた。


取り出したタマシイは、鉛のようにどす黒く、

とても美しく光り輝いている。


見つめている






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