第2話

ワタシハ、かつてケモノであった。


自らに通う、この血が、それはそれは憎く、

ワタシハ、自らを汚した。



腐臭漂う血で我が血を洗い、腐った肉をむさぼり喰らい、醜い業火の中で もがき苦しみ

やがて、

身の内から身震いするほどの汚れを覚えた。


それはそれは、ものの見事なほどに、見窄みすぼらしい生き様であった。



時は経ち、

ワタシハ、新たなタマシイを手に入れたいと考えた。



そして、



かみへと、自らのタマシイを差し出した。




  『ヴッ… ウアアアアアアアアアア……』








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