Nanako 5.bitter orange
◇
「菜々子」
とぼとぼ歩いていたわたしに、横から声をかけてきた人がいる。
聞きなれた声。十八年間、愛しいと思い続けた声だ。
「高志……」
高志は一人だった。
肩から見慣れたバッグをかけて、穏やかな顔をして立っている。
「菜々子、さっきサークルの新歓コンパに来た男と空き教室、入ってったよね? あいつオレンジに登録だけしてて、ぜんぜんこないやつだろ? つき合ってるの?」
見られていた。
でも、どうしてだか思ったほどの衝撃はない。
胸の奥の奥のほうの皮膚が、かすかに引っ張られるような感覚がするだけだ。
痛みまではいかない。
ここでひいてはいけないと思った。
わたしが前進していることを、高志に見せなきゃいけない。
「うん。つきあってる」
間違いじゃないよね?
あの時ナツはOKしたはずだもん。
……よく覚えてないけど。
「そっか」
高志はにっこり笑った。
「いいやつか?」
「すごく……優しい人だよ」
「よかったな」
高志はわたしの頭に手を置いて、小さい子にするみたいに、よしよしをした。
懐かしい感触。兄が妹にするよしよし。
十八年間されてきたよしよし。
高志はわたしの頭を引き寄せて、自分の肩にごつんとぶつけてから、離した。
「じゃ、またカフェでな」
そう言って、高志は中庭を横切って行った。
高志。あれから。
突然に別れを告げられてからもうすぐ一年がたつね。
わたし、たぶん歩き始めたよ。
きっと、もうあなたの新しい恋を祝福できる。
わたしは立ち止まって、じっと、高志の後ろ姿が建物の陰にかくれるまで見送った。
ふ、と視線を感じたような気がして振り向いた。
そこにはさわさわと気持ちいい風に揺れる中庭のラベンダーの群生があるだけだった。
◇
十時きっかりにいつものように電話をした。
出てくれたことは数回しかない。
わたしは何か用事があってかけているわけじゃない。
いつも留守電にきりかわってから、おやすみなさい、といれてきるだけだ。
今日もでないだろうなー、でもそうしたら、デートの打ち合わせができないよ……。そうぼけーっと考えながらスマホを耳にあてていた。
「はい」
でた!!
「ナツ?」
「そうだけど」
なぜかぶっきらぼうだ。
電話だとこんな感じだっけ?
いままでにした数少ない電話を思い出しながら、そう思った。
やっぱりことわられるのかな今度のデート。
「あの、あさっての日曜日、大丈夫?」
「ああ」
そうか、行ってくれるんだ。
でもなんでそんなに口数が少ないの?
ナツらしくない。
「どこに行こうか? 行きたいとこ、ある?」
「ない。菜々子さんの好きなとこでいいよ」
行きたいところがあれば、わたしをつきあわせるナツだけど、買い物とか、見たい映画とかないのかな。
どうしよう。
ナツが電話に出てくれると思わなかったから、正直、なんにも考えていなかった。
「えっと……」
っていうか、デートのプラン練ったりするの、普通男の子だよね?
ナツはホントにわたしのこと、どうでもいいんだな。
でもいい。
今はいいんだ。
わたしを好きになってくれるように、せいいっぱいがんばっている最中なんだから。
「ピクニックにしようか?」
「は?」
「もう桜、終わっちゃったけどさ、大きい公園に行って、遊ぼうよ」
あるプランがひらめいた。
ナツは完全都会派人間で、公園にシートひいて、お弁当、ってよりも、おしゃれな街をうろうろするほうが似合っている。
それはわかっている。嫌だっていうかな。
「いいよ。菜々子さんちの前に、んじゃ十時でいい?」
「うん!!」
オーケーしてくれたのが嬉しくて、わたしはそれから、何をどうしゃべったのかよく覚えていない。
……でもその日のナツはなんだか不機嫌で、あんまり会話もはずまないまま、電話を切ったような気がする。
ナツの今までの彼女にわたしが確実に勝てるもの、それは料理しかないと思う。
実家は共働きで、中学生の時からずっと食事の仕度はやってきたし、嫌いじゃない。
だからそれだけは、それなりにではあるけど自信がある。
日曜日、わたしは四時に起きた。
かわいいお弁当にしようと、本も二冊用意し、お弁当箱も、きれいなパステルカラーの三段になってるお重型のものを買った。
お弁当小物も買って、わたしはやる気まんまんで作りはじめた。
食べ盛りの男の子なんだから、おいしくつくればきっと喜んでくれるはずだ。
「……できた」
夢中で作ること、四時間。
十種類以上のおかずと小判型のプチおにぎりが、お弁当箱の中に可愛くならぶ。
ところどころに配置した、赤いリボンを結んだ楊枝がアクセントになっている。
われながら上出来だ。
両手で持っていたお弁当箱からふっと視線をそらし、窓の外を見る。
「えっ?」
雨がふりそうな嫌な空模様だった。
お願い、降らないで……。
そう願いながら、服を着替えて、千夏に前やってもらったのを思い出しながら念入りに化粧をする。
でも願いもむなしく九時くらいからパラつきはじめ、ナツが迎えにきてくれることになっている十時近くにはすっかり本降りになっていた。
……どうしようこのお弁当……。
ここで二人で食べるっていうのも、抵抗がある。
こんな外階段のちゃちな造りのアパートにナツみたいな金持ち坊ちゃんが入ったら、びっくりしちゃうよ。
それに、ナツを部屋に誘うのって、やっぱりまだなんだか自分のなかでしっくりこない。
なんだかまだ違うような気がする。
それはわたしの心の問題なのか、それともナツがわたしをなんとも思っていないからなのか……。
そんなことをお弁当箱を目の前にもんもんと考えていたら、外から、パッパッと、クラクションが鳴った。
「えーい。なんとかなる」
わたしはお弁当箱の入った紙袋に、冷凍庫からだした小ぶりの保冷剤をバラバラ入れてそれをつかむと、反対の手にバッグを持って立ち上がる。
◇
「雨降っちゃったな」
よじのぼるようにして車高の高いナツの車に乗ったわたしに、ナツが言った。
「うん」
大きい紙袋を後部座席に置きながら、わたしは返答した。
「どーしよっかなー」
ハンドルに両腕を組んでのせるナツは、やっぱり笑顔を見せてくれない。
こんな日に好きでもない女と出かけるのは、やっぱり億劫だったんだろうか。
そう思い始めると、いかにも気合いをいれてつくりました! みたいなお弁当が急に恥ずかしくなる。
胃袋から惚れさせる作戦、開始前から早くも失敗。
「横浜でもいこっか」
いかにもなチョイスを口にして、いきなり車を発進させるナツ。
「うん」
いつもベラベラベラベラ喋るナツは寡黙で、わたしがたまに話しかける言葉にも、へぇ、とか、そう、とかの短い返事しか返ってこない。
盛り上がらない会話と止まない雨にいつしかわたしの口も重くなって……わたしたちは、カーオーディオから流れる女性アーティストの甘い歌声だけにつつまれた。
窓ガラスに頭をもたせかけて考えるのはナツのことだ。
何を考えているの?
いつまでこうやってわたしの誘いにのってくれる?
あなたから誘ってくれることはないの?
ナツは本当にわたしを好きになってくれるの?
―――――………。
―――……
―――…
身体が前にのめってから、サイドブレーキが引かれる音でわれにかえった。
わたし、もしかして寝ていた?
「ごめんナツ、わたし寝ちゃった? ここ」
どこ? と問いかけようとして、まわりの景色に頭の中が疑問符だらけになる。
まわりになんにもない。
目の前には低い柵ごしの海があって、対岸に街が見える。
うしろをふりむくと、コンテナがいくつも積んであった。
どっかの会社の倉庫?
遊びに出るような雰囲気の場所じゃない。
こんなところ、勝手に入っていいの?
「ナツ、ここどこ?」
「こないだの空き時間、ほら、ドイツ語やってもらったとき」
わたしの質問はド無視でナツはそんなことを言い出した。
「はぃ?」
寝起きと突然振られたわけのわからない話題のせいで、変な声が出てしまった。
「時間ないって言って、走って空き教室から出たよな?」
「え? ああ、うん」
「なのになんで中庭で男と悠長に話なんかしてたんだよ?」
見られていた!! 高志といるところを。
「ってか誰だよあいつ。頭なでられたりしてやたら仲良さげだったじゃんか」
「………」
ハンドルに片腕を乗せて、わたしのほうをむきなおるナツの視線が痛い。
「誰だよ」
静かだけど威圧的なナツの声。
チャラけたような甘いナツの声とは違う、もう一つの声。
「………幼なじみ」
嘘じゃない。
「ただの幼なじみのこと、じーっと見送ったりすんだ?」
そこまで見てたの?
「別にそういうわけじゃなくて、ただなんとなくボーッとしてたっていうか」
「時間ないっつって、空き教室から走ってでたじゃん」
射すくめるみたいに恐い顔でわたしを見るナツ。
これって…まさかヤキモチ?
その甘い願いは冷静な思考の前に瞬時に却下される。
自分から電話もラインもしない。
わたしがする電話にもほとんどでない。
かけなおしてもくれない。
そんなナツがどうしてヤキモチなんか妬く?
好きかどうかは別にして、今、わたしは一応ナツのカノジョなわけで。
時間がないはずのカノジョが他の男と悠長に話していたら、カレシとしては問い詰めるのも納得できる話かもしれない。
むしろそれが当然だと思う。
これはナツの男としてのプライドの問題なんだろうきっと。
観念した。
これ以上、ナツに変な疑惑はもたれたくない。
「走って出たのは……このデート、断られたくなかったから。時間は、別にそんなにぎりぎりでもなかった」
本当のことを言えばひかれるかもしれないと思うと、声が小さくなる。
「は? 意味わかんねぇんだけど」
声がいつものトーンにもどらない。
それどころかさらにイラつきを増したような気がする。
だからわたしの声はさらに小さくなる。
「ナツあの教室でさ、最後にわたしのこと呼んだとき、すごい低い声で……なんか言いにくいこと言うときみたいな……。やっぱ断ろうとしてるのかなって思ったの。だから断られる前に、教室出ちゃえって……」
ナツはあの日のこと、思い出そうとしてるのか、視線を宙に泳がせた。
しばらくして頭を運転席の背もたれに預けたまま、ため息みたいな低い呟きを漏らした。
「……あー……」
「断られたく、なかった、の」
「別に断ろうとかしてなくて」
なぜか照れたみたいに頭をガシガシかき始めた。
でも、声にいつもの調子がもどってきている。
「そっかそっか。なんだ。別に断ろうとか、そういうんじゃねぇよ」
せっかく機嫌がもどりつつあるナツに、じゃどういうんだよ、なんてつっこめるはずもなく、一人で納得したらしいナツを黙って見ていた。
「お、もう昼飯時じゃん? 何食う? 中華街とか行く? それよか、あ、あれだなーイタリアンで美味い店あったんだよなー。そこにすっかな? 菜々子さん、イタリアン好き?」
すっかりいつものナツにもどった。
ナツがつれて行ってくれたのは、けっこうきちんとした門構えのイタリア料理店だった。
お昼だけど、ちゃんと前菜からデザートまでのフルコース。
わたしはパスタをメインにしたけど、ナツはお肉をチョイスした。
洗練された味でものすごく美味しかった。
おいしいお弁当作って食べてもらえれば、少しはナツの気持ちを動かせるかな、なんて考えていた自分が恥ずかしくなるような絶品ばかりだ。
ナツはたぶん、日常的にこういうものを食べてて、舌が肥えまくってるいるんだ。
今日、雨が降ったのは、わたしに味方をしている神様の采配かもしれない。
わたしの貧相なお弁当を、ナツの前にさらさなくてすんだから。
美味しいのに、……なぜだか少し悲しい。
でも、目の前のナツはすっかりいつもの饒舌で明るい少年にもどってる。
いいや。こういうナツをわたしは見ていたい。
ナツの機嫌がなおってせっかくの一日デートなんだから、お弁当のことは忘れて思いっきり楽しむことにした。
ランチをしてから水族館に行った。
わたしがナツの肘に触ると、彼はジーンズのポケットに親指をひっかける。
わたしはナツの腕をとる。
肘にわたしの手首だけをまわすような、控えめな腕組みは、もうすっかり定着したかもしれない。
それからわたしたちは、喧嘩することもなく楽しくすごした。
喧嘩するほど恋人どうしでもないけど。
ナツをひっぱって無理にプリクラをとったのも楽しかった。
ナツの笑顔が好きだと思う。
光のシャワーを浴びているようにまぶしい。
夕方、わたしの家までまた送ってもらった。
先に降りたナツが助手席側のわたしのほうまでまわり、わたしに両手をだした。
「この車、車高が高いから、雨の日はすべるんだよ」
女の子慣れしてるねナツ。
その両手につかまって車を降りた。
「これ、菜々子さんのじゃない?」
ナツは後部座席に置いてあったお弁当の紙袋を引っ張り出した。
「だっ……それはダメっ」
ナツの手から、紙袋を奪い取ると、わたしはそれを胸に抱きかかえた。
「弁当? 作ってきてくれてたんだ?」
中身見えちゃったんだね。ナツが急に真面目な顔になる。
「何で、言わねえの?」
どうして怒るの?
どうしてそんなに恐い顔をするの?
あんなにおいしいランチを食べたんだからいいじゃない。
ナツの機嫌は冬山みたいにくるくる変わる。
笑顔のナツはまだ高校生が抜け切らないような少年だけど、怒った顔はぜんぜん違う。
いきなり男の顔になる。
そのギャップがよけいに恐い。
だからわたしは正直に打ち明けるしかない。
君の怒る顔を見ると、ごまかしがきかない。
「朝……ナツ怒っててさ、せっかく機嫌が直ったじゃない。それで、おいしいもの食べに行こうって言ってくれてるのに……なんていうか、言い出しにくかった。絶対ナツが連れて行ってくれるお店のほうが美味しいもん、わたしのお弁当より」
ナツは瞳からフッと力を抜いて、わたしの持っている紙袋に手を伸ばそうとしたから、身体をひねって、阻止した。
「そういう問題じゃねーだろ。でも悪かったよ、朝は」
「………」
お弁当の紙袋をぎゅっと抱きしめるわたしにナツが手のひらを上にして迫ってくる。
「渡して! 俺のためにつくってくれたんだろ? なら俺のじゃん」
半強制的な言い方するナツにもここは譲れない。
あんな美味しいランチと比べられちゃかなわない。
「やだ!! これはわたしの晩ごはん。ナツは夜、飲み会でしょ?」
「飲み会の前に俺が全部食う」
「一人で食べられる量じゃないし、お酒のおつまみ的なもんでもないの!!」
「一人で食うからよこせ!!」
「………」
わたし達はしばらくにらみ合った。
「ねえねえ菜々子さん。あれ、後ろさぁ、すっげぇ火事じゃない? 菜々子さんち、ヤバくね?」
「えっ!!」
振り返った瞬間だった。
わたしの手から、紙袋がざっと抜き取られ、あっ、と思った時にはそれはナツの手に握られていた。
「サンキュッ」
いたずらっぽい笑顔でそそくさと運転席側にまわるナツ。
かなわないな……。
運転席から勝ち誇ったみたいな顔をのぞかせるナツに、わたしは心の中だけで自嘲的につぶやく。
クラクションを鳴らして遠ざかる車を見ながら、あのお弁当をナツが食べることはないんだろうな、と寂しく思った。
美味しいものばかりを食べて育ったナツ。
作ってから半日以上たったお弁当なんて、そのままゴミ箱行きに違いない。
よくて男の子ばかりの飲み会の、誰かの腹ごなしになるんだろう。
一人でナツが食べてくれることなんてない。
でもいい。
ナツがああしてお弁当を無理にでも持って行ってくれたのは、あの人の、わたしに対しての優しさだから。
夜の十時ちょい前。
わたしは今日撮って、ナツと一枚ずつ持って帰ったプリクラを見ながら、スマホをいじる。
このプリクラだって、ナツはすぐ捨てちゃうかもしれない。
あー、どうしてわたしはナツに対して、こんなにもネガティブな考えばっかりが浮かぶんだろう。
決まっている。
自信がないからだ。
いつもわたしからかける電話。
いつもわたしから送るライン。
いつもわたしから誘うデート。
いつまでもわたしを“さん”づけで呼ぶナツ。
裕福な家で育ったナツと、そうじゃないわたしとの感覚の違い。
わたしが動かなかったら、たちまち終わるこの関係……。
安っぽい家具にもたれかかってプリクラを見ながら、空しさに絡め取られて身動きができなくなってしまうような感覚に息を潜める。
時々、わたしを苦しめるこの感覚はなんだろう。
がんばっているのに……ナツの心の中に、いつまでたってもわたしの居場所ができない悲しさだろうか。
ナツの声が聞きたい、と切実に思う。
今頃、ナツは飲み会の真っ最中。
電話になんかでられるわけがない。
でもナツの声が聞きたい。
留守電にきりかわったら、今日のお礼と、おやすみだけを言って電話をきろうと思った。
何回かの呼び出し音のあと、唐突に電話は繋がった。
「はい」
え? どうして?
「ナ、ナツ?」
まわりがものすごくうるさい。
でもそのうるささは戸を一枚隔てたような距離があった。
「そうだけどー、あー、菜々子さん今日はさー、弁当ありがとね。すげぇうまかったよ。あいつら結構早くきちゃってさー、まだ全部食ってないけど」
「あ、みんないるの? じゃ、お腹減ってる人いたら、あげたらいいよ。結構量あるから、一人じゃ無理--―――」
「やだよ」
酔っているらしい口調でナツが言った瞬間、だれか違う人の声が割り込んでくる。
「あー、菜々子先輩っすか? ナツの彼女の? 新歓コンパんとき、お世話になった、ワタナベっす。あー、すんげぇ、料理うまいんっすねぇ。あの卵焼き絶品でしたよプロの味ってか」
バコって音がして、またナツの声に変わった。
「ごめん菜々子さん。また今度。お礼になんか奢るから」
「いいよ。今日、さんざん、ご馳走に----――」
いきなり電話が切られた。
……嘘吐きナツ。
やっぱりみんなでわたしのお弁当食べてるんじゃない……。
ゴミ箱行きじゃなかっただけマシなのかな。
ナツとの関係は時期が早すぎるオレンジみたいに、固くて苦くて青臭くて……でもかすかにかすかに甘くて、爽やかな香りがする。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます