嘲笑

薄明 黎

道化

「それでさ――」


「え、まじで?だっさ」


 俺は今日も今日とて通学路を歩く。傍らでは高校生や大学生たちが談笑する声が鼓膜を満たす。


――その声が俺は嫌いだ


 頭ではその馬鹿にしたような笑い声のターゲットが自分でないことは重々承知している。しかし、心の俺はそれに納得ができていない。

 まぁ、納得できていないというよりはそう信じ切れていないといったほうが正しいだろう。

 全員が全員俺を馬鹿にして笑っている、何の取り柄もない俺を嘲笑っている。

 そう思ってしまえば、余計に笑い声は大きく聞こえる。

 人はネガティブなことほど自分の中で納得しやすいらしい。

 まさに俺がそうであるように……


 少し脱線するが、少し前に買った自己啓発本に自信を持てばよいと書いてあった。

 俺はその言葉に腹が立った、「それができれば苦労しねぇよ!」と叫んで、ゴミ箱に放り捨てた。

 


 自分が嘲笑われるような感覚、それが俺を蝕んでいく。

 いつの日からか俺は笑われるということに抵抗がなくなっていった。

 よかった、俺は変われたようだ


 俺は「道化」になっていた


〜〜あとがき〜〜


結構雑です、読んでくれただけで嬉しいです

コメントで考察でもしてくれたら泣いて喜びマッシャー

大体の回収はキャッチコピーがしてくれてるはず

 

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嘲笑 薄明 黎 @singononote

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