見るな、聞くな、感じるな……でなければ、死……!
「んんっ!♡」
その瞬間、
目は塞がれて見えないけど、タオル一枚被せられた程度で
つまり今目の前では、
意識してしまえば、あっという間に転がり落ちてしまうような危うい状況……俺はただ無心で、
♢♢♢♢
以前から、最初は
でもそれが、まさかこんなに
獣人の発情期が、とても我慢できるものではないものであることは、当然知っている。
けど、ずっと昔から初めてをハルに捧げると決意していたあたしにとっては、ハルがこのまま
だから、苦肉の策だ。
ハルを
その方が、自分でやるよりもあたしがやるよりも、一番
そんなわけでハルの手を借りたのだけど……
「ぅっ……わっ……」
ハルの指が侵入し、
彼女の声と反応があまりにもエッチで、あたしもなんだかムズムズして……
「……あたしも良いよね、ハル……」
誰にも聞こえないぐらいの大きさで、
あたしだってずっとシたいと思っていたのに、こんなのを見せられてお預けだなんて許せない。
それから俺が解放されたのは、およそ30分後。ぐったりして倒れ込んだらしい
後に残されていたのは、
俺は悶々とする気持ちを落ち着けるために熱いお湯に浸かり、上がった後は
もちろん食卓には
やけに熱が籠ってる気がするけど……気のせいか……?
お互いに何も喋らない夕食を終え、俺達はようやく帰宅したのだった。
「はぁ……ただいま……」
「遅いよお兄!」
ようやく帰宅した頃にはすっかり日も落ち、夜が更けた頃であった。リビングでは、ホットパンツにシャツ一枚というラフな格好の
「普通に
「夕飯いただくことになったって連絡しただろ?」
「それは別にいいの」
持っていたスマホをポイッとソファに放り投げると、
「お兄、お風呂まで借りたんだってね? しかも、そんなに
「えっ……いやっ」
確かめてみるも、ボディソープの香りしかしませんが……
……なんか自分の身体から
そんな俺の顔を覗き込み、ムッとした表情を浮かべた
「な、何ですか
そのままグイッと身体を寄せて俺の首元に顔を埋めてくる。薄いシャツ一枚隔てただけの胸が当たるのも構わず、スンスンと匂いを確かめてくるのだ。
俺はどうして良いかも分からず、両手を上げてされるがままだ。うっ……
「スン、スン……ンフーッ……ダメじゃんお兄、こんなに色んな匂いつけちゃって……全部私が上書きして───んっ? ……っ!」
「な、何っ!?」
何かに反応した様子の
無言のまま固まる
沈黙すること数秒。
先に口を開いたのは
「そ、その……ごめんね?」
「えっ、何の話……?」
「私先に部屋に戻るから、お兄も早く歯磨いて寝なよ……? それじゃっ」
俺が引き留める間も無く、足早に自室へと戻っていってしまう
♢♢♢♢
自室に戻った
居ても立ってもいられなくなってしまう恥ずかしさと不安、ほんのちょっとの嬉しさと期待……そんな色々な感情が入り交じって、
しっかりお風呂に入ったとしても、オオカミの嗅覚には、
けど、問題はそこじゃない。
シャンプーとボディソープと、
「お兄……もしかして、お兄も発情期に入りかけてる……?」
そう、
ここ最近になって
だからなのか、
「お兄が発情期なんて、そんなの……」
あっ……この妄想、かなりクる……♡
もしお兄が本当に求めてくるなら、私は───
そんな来るかも分からない未来に思いを馳せ、
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