まだ勝負は終わっていませんよ!
「えいっ……!」
「っ!?」
「待っ……今完全に死角だっただろ!? 背中に目でもついてんのか!?」
「あたしは熱を見れるんだって。死角なんてあるわけないじゃない」
「ナイスカット、
「
「残念、そこは私の守備範囲ですぅっ!」
「うおっ! なんでその距離から間に合うんだよっ……!」
「ナイスブロックだ、
「ふっ……!」
「なっ……片手で!?」
「空中のボールを片手でキャッチとかチートかよ……!」
「
「うぉぉぉぉっ! ぐぁっ!」
「うわっ……
「
「ん……怪我させない程度に全力でやる」
体力、スピード、瞬発力すべてが化け物級な
……これ、俺要らないな?
俺、さっきから『ナイス』しか言ってないもん。
俺がフィジカル的に劣る分を、
オオカミの体力って、マジで無尽蔵なんだな。
もちろん他の子達も……
獣人が本領を発揮すると、これほど人間離れするんだな……。
♢♢♢♢
「えー……と言うわけで、58対14で、獣人ハーレムチームの勝利!」
「ん~……久しぶりにたくさん運動できてすっきりしたわ」
「流石にこれだけ動くと、冬でも汗かいちゃうわね」
「
「
「あたしはあんまり汗かかないから。その代わり、体温が変わりやすいから気を付けないとダメだけどね」
「なるほど、変温動物特有の問題ですね」
「「「「「 」」」」」
余裕の表情でお喋りを始める
……俺も体力は残ってるよ。
だって、
「なんか……すごいね、皆……」
「あたしや
「
「まぁ……全力なら握力が150kgぐらいありますし」
「ゴリラかな?」
「オウギワシですが?」
「ひっ……! ご、ごめんっ……!」
「ハルって……ホント学ばないわね……」
「と、とにかく、皆のおかげで勝てたよ! ありがとう」
「まだ終わってないよ、お兄!」
「えっ……?」
「私と
「……確かにそうね」
「まだやる気なのか
「当たり前よ! いくら綺麗でスタイルも良くて、お兄の好みドンピシャだからって、そう簡単にお兄を渡したりしないんだから!」
「それじゃあ、次はバドミントンで遊んであげるわね?
「なっ……! 私はイヌじゃなくてオオカミです! もう怒りました、いくら
「ん……望むところ」
そう言い合って、次はバドミントンのコートへと移動する
さっきまでバスケであれだけ走り回ったのに、ほとんど休憩なしで次の競技に行くとか……本当どれだけ体力が有り余っているのだろうか。
「なんだかんだ言って、あの二人も仲良くなりそうね?」
「まぁ……
「
「……オオカミとヒョウで、ケンカに発展しないかが心配だけどね……」
「ま、それは大丈夫でしょ」
「本当に? 俺の中ではイヌとネコは結構ケンカするイメージなんだけど」
「え、だって……」
2人とも、ハルの事が好きなんだから、ハルを心配させたり怒らせたりするようなことはしないでしょ。
そう言いかけて、
「
「んーん、なんでもない。本当にケンカするんだったら、わざわざバドミントンを提案しないだろうし」
「あー、それもそうか」
そう思ったら妙に納得がいった俺は、一喜一憂しながら
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