平成の小学生

・学習机

学習机大手のくろがねが「くろがね学習机の歴史」というページを作っているので便利です。


・ランドセルの色と大きさ

女子のランドセルで赤が半数以下になったのが2007年前後のようです。その後はピンクが1位になり、現在は紫系が1位。赤は平成終わりごろまで根強い人気があったものの、令和に入ると人気が落ちました。

ちなみに男子の黒は人気があり2024年も半数以上をキープしているようです。


ランドセルの多色化を浸透させたといわれるイオンのランドセルが最初に発売されたのが2001年。イオンのランドセルがA4ファイル対応になったのは2010年。

A4対応ランドセルの登場自体は2009年から。

ランドセル工業協会の標準サイズは1993年に背板サイズが24㎝×28㎝だったものが、2012年に25㎝×28㎝に大型化。


・ランドセルの購入金額と購入時期

ランドセルの価格は2000年代初頭は3.5〜4万円程度が中心で、その後上がり続け、平成後期に5万円程度に、現在はさらに上がり6.5万円程度のものが販売の中心。

ただし、令和に入ってからは2万円前後の格安価格帯も増えている。

またランドセルの購入時期が早くなっていくのも特徴。

販売早期化が注目されるようになったのは2014年。当時は入学前年の6月から8月が多かった。8月の帰省に合わせて購入では遅いと煽られて3月から5月へと早期化し、現在は前々年の12月購入が増えている。


・瞬足

左回りのコーナーで差をつけるために生まれた左右非対称ソールのスニーカー、瞬足は2003年から発売。

2005年には年間150万足販売、本格的なブームはこれ以降。

女児向け「瞬足レモンパイ」は2006年から。

2009年に伊藤忠がライセンスを取得しウエアなどを展開。

2010年1月に累計2000万足

2011年7月に累計3000万足

2014年に累計5000万足

2017年1月に累計6000万足

2024年に累計8000万足


水筒

現在当たり前の水筒持参ですが、昭和の頃から持参していたという人もいれば、平成中頃でも持参しなかったという人もいます。


健康科学第8号「小学校における水筒持参の実態調査」に詳しく書かれています。

・小学生の水筒持参は地域によって差があり、近畿では水筒持参が多く東日本は少なかった

・アンケート調査した平成22年においても、水筒持参禁止の小学校があった

・原発事故の影響で関東で水道持参が増えたという報道がある


学校側が水筒持参を勧めるのは貯水式のため、早い時間の水道水は貯水タンクに残った前日の水のため念には念を入れて午前中など一定の時間が経過し貯水タンクが入れ替わるまでは飲まない、ということらしい。

古くから週明け午前中の水は飲まない、みたいな対応をしていた学校があり、そこから派生したのかも。

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小説、漫画などに役立つかもしれない平成のディテール 日立かぐ市 @hitachikagucity

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