第3話

コンコン


『どうぞ。』


「おはよ。……ッ美桜?どうかしたか?……また“あの夢”を見たのか?」


あの夢とは私がさっき見た夢のことだ。


『うん。いつもと言うか…毎日?』


彼はそっと私を抱きしめて来た。


「美桜には俺らがいるから。あんまり無理するなよ?」


『うん、ありがとう。礼央大好き!』


「……///」


『あれー?礼央どうしたのー顔赤いよ?』


「(この無自覚が…)」


『?』


「さっ美桜。朝ご飯出来てるから食べるぞ。」


『うん、分かった。先に行ってて。』


「分かった。早くこいよ。」


改めまして。


自己紹介と致します。


私は桜木 美桜(サクラギ ミオウ)。


17歳。


そしてさっき話してたのは


柊 礼央(ヒイラギ レオ)。同じく17歳。


あともう一人はまだでて来てないけど、


柊 実央(ヒイラギ ミオ)。同じく17歳。礼央と実央は双子だよ。


彼等は私が幼いころから一緒にいたから、幼馴染かな。


それからとても大切な存在。彼等がいなかったら、今の私はいないから。だから、何が何でも私があなたたちを守るから。命に変えても…。


まあこんな感じで自己紹介終了。


部屋から出てリビングに向かった。


「あっ みー。やっと来たー。もう僕先に食べちゃったよ?」


『ごめんね。ちょっとぼーとしてた。』


「いいよー!みー大好きだもん!」


『私も実央大好きだよ。』


にっこり笑って言った。


「……///」


「(無自覚が~)」


朝ご飯を食べ終わった後礼央が私達に話があると言った。


「美桜、実央。今日から俺たちは高校に通うから。」


『へ?』


「は?」


「今日からだから、早く支度しろよ。制服は部屋に置いてあるから。」


「ちょと待てよ!僕そんなの聞いてないし!何?今日からとか…マジで意味わかんない!」


『支度してくる。』


「えっ!みーはそれでいいの?」


『うん。別に私は構わないよ。』


「みーがそういうなら……わかった。僕も支度してくる。」

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