2
第12話
ここは体育館である。チームごとに皆は並んで、注意事項や説明を聞いて
いる。
「これで説明は終わるが、分からない事はこのパンフレットの地図やヒントを見
て行動をするように。全職員の皆さんは、子供達に気を付けて見るように。
何かあった場合は、救護室まで。ちょうど九時半だから始める。よし、スター
ト。くれぐれも八時半まで帰ってくる事。」
校長がマイクを置いた。皆は、ざわざわと動き始めた。
「よし、ここは待った方が良いよ。このパンフレットの地図を見て!」
千春は、パンフレットの地図を見た。直は、千春の顔を見て――。
「なぁ、俺は先にメンバーの確認をした方が良いと思う」
「......あっ、忘れていたよ。僕、皆、ごめんなさい。それだったら、メンバーを確
認するよ。まず、直君、のー・まーちゃんに、萩夜君に、有美ちゃんと里実さん
に政紀君、看護師で人気者の小林の朱美ちゃん、小学部の冬木先生の十人で行く
から。リーダーの千春です。皆、今日一日よろしくね。頑張ろう」
千春は、頭を下げた。拳を握った皆は――。
「エイエイ・オー」
「行くよ」
千春達は、体育館から出た。そして、中学部の廊下の少し、行った。朱美
は、里実の車椅子を押していた。が、止まって、千春に行った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます