第一幕: 夏 学校は!お墓?!学校は夏休み

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第5話


 暑い夏、ここは、クーラーをかけたディールームである。小さい子の遊び道具


 

 など置いてあって、皆の遊び場と休憩場になっている。千春と直が、何か話し


 

 合っている。



「えっ、今、なんて言った。学校が! お墓? だった、ん?」



 直は、驚き隠せないような顔した。



「うん、そういう噂はあるんだよ。それは本当だよ。」



 千春は、手を組んでいる。すると――。



 バタバタとやってくる薄いピンクの上下のトレーナーを着た範加と

 

 色は赤の上下のトレーナーを着た雅名。



 彼女達の名前は、松山 範加(マツヤマ ノリカ)と雅名(マサナ)の

 双子の姉妹。

 二人は、腰と足が悪いし、痛みが出たら、アウト。普段は元気に走り

 回っている。

 施設から近くにある西松商業に通う高校三年生。

 範加は姉で、女らしくて大人しい。家庭的で何でもやりこなしてしまう。

 髪は、栗毛で肩まで延ばしている。

 日本離れした顔立ちに流し目で、手足が長く、スラリとした身体をしている。

 そんな範加は、明行 萩夜(アカユキ ハギヤ)が、大好きである。



 もう一方の雅名は、妹で外見は同じ。でも違うところは、髪はベリーショートで

 顔をよく見てみると、クリッとした目をしている。

 性格も反対。活発で、物事をはっきりしてないと嫌い。範加の方が皆から『妹』

 みたいと思われがち。

 服装も同じようなものを着るけど、色がまったく違う。範加はパステルカラー

 系統で、雅名は赤黒系統にはっきり分かれる。

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