若者の生活史

リサ ２０歳（５）

――まぁ、職業柄そうなのかな。

　たまーにそうやって、女の子と会うだけでモチベーションあがって頑張れるみたいな。

――すごいな。

　凄いな、それだけで頑張れるなんて（笑）

――確かに。（僕は）頑張れないよ。

　ちょろいなって。

――就職したら（パパ活を）辞めますか？

　なんか勤務先がまだどこになるかわかんなくて、会社だけ決まってて。その東京都とかってそういう人がいっぱいいるじゃないですか。でも、地方って全然そういうのに疎いから……いないですよ。

――北海道から沖縄まで（配属先が）どこになるかわからない？

　どこでも！　だって全国に化粧品会社ってあるから。

――まぁ忙しくなければ、（パパ活アプリを）使っていきたいよね。

　うんー。しかも（配属先が）東京だったらね。やっぱ美容のそんな仕事って給料良くないから。

――そうなんですか。

　そうそう。なんかちょっと収入、ちょっとでも自分の足しになればいいなみたいな。まぁでも、家賃がゼロになるんで、来年から。社宅みたいな感じで、全部出してもらえるんです。

――ゆとりができますね。

　でもまぁ、田舎だとこういうことできないですよね。人がいないから。

――いま付き合っている人はいますか？

　今ですか、いないです。私マジ五年くらいいないです。

――じゃあ、（今までの人生通してもまだ20歳だから）ほぼいないじゃないですか。

　ずっと女子高なんですよね。中学から。

――女子高（出身）で、よく出会えるね。

　え、なんか、いや、一人しかできたことないんですけど（笑）

――そうなの？

　高一の時に一回できて、それは隣の男子校、近くの男子校となんか高一の時に女子高と男子高のLINEのグループみたいのがあって、で、なんか、たとえばその学校に進学したもともと中学が同じの子が、なんかそういうグループつくってくれてそれに入れてもらうみたいな。それ以降……で、それも付き合ってのは四か月くらいでわかれちゃったんですけど。

――そっか、じゃああんまり、意外って言ったら失礼かもしれないですけど。

　今も女子高みたいな感じ。女子高じゃないんですけど、男子ひとりもいないですよ。

――じゃあ、（男の子と出会えるのも）バイト先ぐらいですね。

　バイト先も仲いいで終わっちゃうんですよ。仲いいっていうか、そう、友達みたいな。先輩とも思ってないし、なんか、超仲いい……。なんか、気ぃ使わなくていい先輩みたいな感じ。

――あー、（交際経験について）掘り下げるところなかったーって感じ（笑）

　いないからね、だって（笑）　そっから掘り下げれればね（話が深まるけど）。いや、ほんと、人生経験ないんですよ。たいして、私思いますけど、できないものはしょうがない。

――普通の、（パパ活アプリ以外の）マッチングアプリとか使わないんですか？

　使ってないです。

――それには興味ない？

　普通のマッチングアプリって何があるんですか。

――僕、三つくらい併用してるから。いろいろな目的で。

　えへへ、めっちゃある（笑）　なるほどね。

――【スマホ画面のアイコンを見せながら】タップルとか。

　あー、聞いたことあります。ティンダーとかそういうことですか。ティンダーは違うか（笑）

――タップルとシルクっていう……これはママ活アプリ。あとは同性愛のサージ。

　すごい（笑）

――全部、社会科見学のつもり（で使っている）。あんま（彼氏とか）興味ない？

　欲しいんですけど、出会って、付き合いましたってなって、親に紹介する時に、どこで付き合ったのって言われるのが…….。

――二人で嘘つけばいい（笑）

　お互い、お互い彼氏にも（嘘を）ついてもらうみたいな（笑）

――友達の紹介（って言うの）が一番便利。

　なんか、そうなったら……。

――考えすぎですよ。