リサ 20歳(4)

 十二月の二十日くらい。まぁ、周りにその、やってる子、多いんですよね。で、なんかもともと、なんか、それだけで生活をやってる子とかいて、そういう子がいて、その子がある子に教えて、それで私はその子に教えてもらったんですよ。その子はちゃんとバイトもしてるんですよ。でもまぁ、ちょっと空いた時間でやってたりするんですよ。

――それ専門学校の話?

 そうです、そうです。

――専門学校以外でそういう話聞いたことありますか? あんま交流関係ないですかね。

 逆はありますよ。ママ活してるっていう。

――それは何処で知り合った……

 バイト先の、その先輩が。リサが最近アプリはじめたんだよねって言ったら、え、おれもママ活してるって、すごいカミングアウトだなって(笑)

――まぁ、ママ活アプリもね、あるので。

 なんかでもそれは、(年齢が)一個上だけらしくて、なんならお姉ちゃんくらい。一個上の、しかもそんな、その人も、ちょっと、綺麗らしいんですよ。だから、全然、苦じゃないみたいな。

――結構、(パパ活)している人はずっと継続してやっているもんなんですか?

 ……おおもとの、教えてくれた子は、やばいですよ。ほんとに。こないだインスタで、なんか、パパありがとうー、六十五万振り込み、みたいな。振り込みって!

――すごいな。

 その子はほんと、変わってるから。全然、なんでもやるし、正直。まぁ、でも、すごいいい子なんですよ。

――まぁ、たぶん、そうじゃないと(パパ活は)できないだろうな(笑)

 あはは(笑)

――表向きは、少なくとも(いい子じゃないと)。

 まぁでも、その子はちょっと贅沢しすぎ。贅沢しすぎというか、ホストと付き合ってるんですよ。貢ぎすぎ。

――よくあるお金の流れだよね。

 その子が、こないだ退学したんですよね。やっぱ、夜遊びが、そういう。もともと学校来れてなくて。なんのために上京したのかわからないみたいになって。

――沼から抜け出せなかったのか。

 その子、今ニートなんですよ。それしかやってないから。それ以外は彼氏といるだけみたいな。

――ちなみに、(パパ活アプリで)二人会ったって言ってましたよね。それぞれどんな感じでした?

 一人目の人は、すごい優しかったんですけど、生理的に無理だったんですよね。やっぱあるじゃないですか。なんか、清潔感とか、耳ほじった手で私に物を渡してきて。新宿の高級フルーツのお店、わかります? そのカフェに連れていってもらって、なんか、フルーツのサンド食べたんですね。で、これ食べなって渡してくれたんですけど、耳ほじった手でサンドイッチを……(笑)

――そのタイミングで(耳を)触る……

 やだと思って(笑) そのときは、乗り越えましたけど、まぁ、後々、LINEでお断りして、……

――いっぱい誘い来た?

 きましたきました。次からもお願いできますかみたいな。すいませんって、なんか、……。

――一回目のとき、いくらかもらいました?

 もらってないです。はい。

――二回目のときも特に(金額を)提示されなかった?

 顔合わせで稼ぐ人が多いから、できれば二回目以降からがいいって言われてたんで、でも、お金もらっててでもその人は二回目以降はちょっと無理だなって思って。で、もう一人の方は、その日、顔合わせってゆうだけだったのに、一回目の顔合わせのときに、え、今からホテル行くでしょって(笑) 行きませんって言って(笑)

――ちゃんと逃げられた?

 逃げました逃げました。この、ちょっと予定あるんでとか言って。

――それぞれの人のお仕事とかってきけるかな。

 なんか、いっこめのひとは、運送業者みたいな。

――トラックを運転している人たち?

 うん、なんか、荷物を運んだりするみたいな。Amazonとかの荷物運んだり。

――あぁ、お世話になってます。

 そそそ。もう一人の人はなにやってるかわかんないな。でも最初の人は、正直、そんな裕福な暮らしはしてないみたいに言ってました。でも、やっぱり、モチベーションあがるって言ってました。女の子と食事に行く機会なんてないし、出会う機会なんてないから。

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