教室を出ると、校庭はたくさんの卒業生達が集まって写真を撮ったり、連絡先を交換しあっている様子が見える。

景子に促されるまま、クラスの皆が集まる体育館の傍へ向かった。

クラスマッチで使った3-2の横断幕を掲げたクラス委員の２人と担任を中心に集まっている。

私も一番後ろの列に加わって、他のクラスの先生が構えているカメラへ向かってポーズをとった。

私達のクラスは運動部に入っている子が多かったから、みんなが熱血体育会系で、担任も同じく体育会系。

イベントごとは必ずみんな一致団結で盛り上がった。

こうしてみんなで写真を撮ったのも、１度や２度どころではない。

楽しかったな、と思う。

このクラスの一員で良かったとも。

でも、最後の日にして、今日、私が一緒にいたいのは、彼らではないなんて、どれだけ薄情なんだろうか？

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。（ログインが必要です）

新規登録で充実の読書を

マイページ: 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる; 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める; フォローしたユーザーの活動を追える
通知: 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴: 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい