第4話
「落ち込んでいるんだろうな……」
城崎さんの事を思って胸が切なく軋んだ。
あんなに好きだった人と別れてしまったなんて考えただけでも涙が出てくる。
「落ち込んでるのよ、そりゃもう見てるこっちが、鬱陶し……じゃない。切なくなる位落ち込んでる」
うっかりと口を滑らせた「鬱陶しい」の言葉にギロリと睨みつけると、弥生は小さく咳払いして言い直した。
「そりゃ落ち込みもするよ。でも、なんでそんなに好きなのに別れたんだろう」
話を聞いていれば、城崎さんは未練たっぷりだ。
まさか、振られた?
結婚迄考えた2人が別れるなんて、一体なにがあったんだろう。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます