第6話

「そ?なんか最近モテ出したらしいよ。この間も告白した子の話聞いたし」


「え、マジで?嘘、勇気あるねその子」


私は絶対無理だ。告白とか、絶対できんよ。


「ま、私も無理。でもさーもう直ぐ受験だし、卒業したらバラバラじゃん?焦る気持ちもわかるな」


確かにそうかもしれん。


中学校とは違って、高校はバラバラになるかもしれんのよね。


でも……やっぱり無理だって。


「……あ、じゃあ百田彼女できたって事?」


「その子は断られたらしい。よう分からんからごめんって言われたらしいよ」



「よう分からんって、なにその返事」


「まあまあ、背は高くなってカッコ良くなってもまだガキだってことよ」


確かにそうだ。馬鹿騒ぎする姿良く見るもん。男っていつまでたってもガキだもんね。


そんなのに恋したって、不毛だ不毛。


私は……うん、違うし。

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