第5話

「ね、たばちゃん」


トモちんに肩をつつかれてハッと我に返った。


「なに?」


「百田、最近カッコよくなったよね」


トモちんの言葉にドキッとした。百田を見ていた事暴露たのかと思って。


「えー、そう?坊主の印象強くてさ、別人みたいでよく分からんよ」


とっさに答えた言葉は直前の自分の思いを完璧否定するもの。


だって、やじゃん。


なんか、知られたくなかったんだよ。


自分の中のよく分かんない繊細な部分をつつかれたくないというか……。

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