第2話
「梨花先生、山田くんが頭打っちゃって……」
生徒の状態をいち早く養護教諭である梨花先生に伝えようとしたのだけど……。
「頭、ですか?
あぁ、顔色が悪い。そこのベッドに寝かせましょう」
テキパキとベッドの準備をしてくれた相手を、私は呆然と見てしまった。
「ホラ、こっち。
キミ、ここにゆっくり横になって。
……吐きそう?
なら横向いて、洗面器近くに置いておくから」
呆然とする私から山田くんをベッドへと誘い、優しい言葉をかけるのは……。
「ちょ、あなた、誰ですか⁈」
我に返って口を開いた私を、ちらりと振り返った目の前の男性。
白いシャツに黒いスラックス。白衣を羽織るその姿はこの場所にハマっている。
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