First class

保健室と白衣姿の男性

第1話

「痛え…….」



「保健室迄、あと少しだから……」



自分より遥かに大きく、重い男子生徒の身体を支えるようにして廊下を進む。



保健室がもう少し体育館近くにあればいいのに。


顔色の悪い生徒は辛そうだし、支える私も正直キツイ。



尼崎先生に頼まれたとは言え、近くにいた男子生徒に手伝わせれば良かった。



「山田くん、ホラ、保健室見えてきたから」



青い顔してフラフラ歩く山田くんと、なんとか保健室に辿り着いた。



ノックをして返事を待たずに扉を開ける。

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