第37話

考えてるだけで幸せだったから。



あの時の気持ち思い出したら、やっぱり幸せな気持ちになれた。



「こら、さっき鳴いてたカラスはどこだよ」



成くんに笑われたけど、いいんだ。だって本当に幸せで自然に笑っちゃうんだよ。



「成くんがいっぱいくれたんだよ、こんな幸せな気持ちを。」



「そっか、」



成くんの顔も、嬉しそうに見えるからもっと嬉しい。



「だからね…成くんもちゃんと聞かせて?」



「分かった」



そう言って成くんは今まで以上の極上の優しい笑顔を私に向けた。









「ところで成くん。明日の待ち合わせの場所だけど…」

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