第21話
そして次の瞬間、目の前の扉が開いた。
私の視界に入ってきたのは見慣れた成くんの広い胸。
そして、彼の後ろで座って彼を見上げ笑っている女の先輩の姿。
多分サッカー部のマネージャーさんだったと思う。
「雛???」
頭上で響いた成くんの驚いた声に、私は彼の顔を見るべく顔を上げた。
見なきゃよかった。
大きく見開かれた目。
赤く染まった頬と、唇に擦れるように着いたオレンジのルージュ。
今日はなんだか後悔してばっかりだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます