第7話
「雛?どした?急に黙り込んで」
止まったままの私に、成くんが心配そうに言う。
「ううん、なんでもないよ」
成くんを見上げて、ニコッと笑う。
意外に心配性な成くんだから、余計な心配はさせたくないから。
再び二人並んで歩き出す。
「なぁ雛、記念日は一緒に過ごそうな?」
さっきまで記念日の事なんて忘れていたんじゃないかと思っていたけれど、
目の前で照れくさそうに、鼻の頭を指先でかく成くんを見ていると、
胸の中ほわほわしてあったかい気持ちになってきた。
「うん」
元気よく答えた私に、成くんは嬉しそうに笑った。
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