第3話
「大丈夫、?」
心配そうな眼差しが私を見上げている。
見上げているんだ。
小宮山先生が、私の隣に寝転んで。
「えっと……、」
寝起きで混乱した思考でなんとか考えた。
ここは私の部屋で、
私はベッドで眠ってて携帯の目覚ましで目が覚めた
……んだよね?
なんで、小宮山先生が私のベッドで隣に寝てるの?
「寝惚けた美沙も、可愛いですね」
は、?
むくり、起き上がった小宮山先生の手が私の頭をゆっくり撫でる。
いつもと同じ、優しくて大きな手。
ネコになった気分で、その手に体ごと委ねてしまいたくなる。
……じゃなくてっ。
「こ、小宮山先生?」
「はい」
いや、返事をしてほしい訳じゃなくて。
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