第16話
あの日交わした約束を、
更に重ねた私達は、あと2年という長いんだか短いんだか分からない時間の中で。
大切に大切に守りながら、日々を過ごした。
短大を卒業した私はかねてからの希望だった、トリマーになるための勉強を始めた。
風馬が動物が好きで獣医を目指していたのに感化されたところもあった。
血を見るのは苦手だから、大好きな動物の美容師にならなれるかと思ったのが最初。
いつしか、それは私だけの夢になった。
今度あの桜の木の下で風馬に会う時には胸張って、自分の将来を語れるようになっていたかった。
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