第42話
「いい加減にするのは、そっち」
ショルダーの紐を後ろに引っ張られてつんのめった。
「ちょっ、なにする……」
振り返れば至近距離に、伊吹の顔。
ぎゃっ、
思わず声を上げて、後ろへ身体を逸らした。
「人の顔見て悲鳴あげるとか、失礼だな。オイ」
「だっ、だって顔近過ぎだもんっ。そんなの慣れてないし、ビックリして当然……」
言ってるそばから顔近づけてくる伊吹の肩を、両手でつっかえ棒にして離れる。
「慣れろよ」
「な、慣れるわけない……ってか、こんな所見られたら誤解され……⁈」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます