第9話
「サンキュー。今日タオル忘れてさぁ……。あ、そうだ妃奈クリパ行くだろ?」
私のタオルで頭を拭く小林は、まるで、私が行かないわけはないと言いたげに断言した。
「行く……だって、寂しい独り身だし」
「だよなっ?じゃあ放課後買い物付き合えよ」
「は?」
じゃあって、今、話どこと繋がったの?
「クリプレ!500円皆で持ち寄るだろ?それ買いに行こうぜ?」
「え、?なんで小林と?」
私だって他に付き合いあるんだから。いつでも付き合えるわけじゃない。
今しがたあり得ない誤解を聞いたばかりだ。これ以上の誤解は絶対避けたい。
……筈だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます