第8話
小林 夏樹(こばやし なつき)。
奴とは、中学時代からの腐れ縁で、まぁ……仲がいいのは認める。
でも、付き合ってない!
そんな誤解が存在してるなんて。
「妃奈!」
噂をすればなんとやら。
昼休みも残り僅かの時間に教室に戻ってきた小林は、この寒い中汗をかいている。
「どうやったら、そんな汗かけるのよ、」
呆れた口調で言えば、全く気にする様子もなく、ブレザーを脱いでワイシャツのボタンを外す小林の額から汗が私の机の上に落ちた。
「もう!汗拭きなよっ」
バッグの中からタオルを出して小林に投げつけてやる。
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