第10話
けれど、その写真も半年を過ぎた頃から徐々に届く回数が減り、そのうち届かなくなって半年が過ぎた。
最初は身体を壊したのかとか、怪我でもしてしまったのかと心配で夜も眠れない日が続いた。
だけど高校の同窓会に出席した時、同じ部活だった同級生から先輩からつい最近連絡があったと聞かされれば、いよいよ先輩は他に止まり木とする存在を見つけたのだと思い始めた。
自然消滅を望んでいるんだろうか?
そんなのやめて欲しい。
キッパリ振ってくれて構わないから、早く印籠を渡して欲しい。
こんな、生殺しみたいな状態は……辛いよ。
どんどん月日だけが過ぎていって、連絡が一切来なくなって……。
先輩の噂も聞かなくなった。
ううん、耳に届いた一つの噂があったけれど、それは私にとって受け入れがたい噂で、
だからこそ、私は先輩の噂話は全て耳を塞ぐことにした。
だって、そんな……信じられなかったから。
信じたくなかったから。
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