第5話
考え事をしているうちに、よく利用するコンビニが見えてきた。
……明日の朝ごはん買っておこうかな?
自動扉のチャイムが鳴り、店員の『いらっしゃいませ』が響く。
その方向に軽く会釈をしながら、かごを取り店内を奥に進む。
目指すは、ヨーグルトが置いてある棚。
「フルーツか、アロエか~。」
つい独り言が口からついて出た。
『独り暮らししてると、独り言が増えるよ』
独り暮らしの先輩が言った事が、1年経った今頃なんとなく分かってきた。
……別にいいじゃんね。
なんとなく言い訳してみる。
かごの中に、フルーツヨーグルトと牛乳パンとミルクカフェオレを入れてレジへ向かった。
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